交通事故と雨〜雨の日は晴れの日の5倍
首都高速道路株式会社の調べによると、1年(8,760時間)のうち、雨が降っているのは4%(391時間)しかないにもかかわらず、雨天時に発生した交通事故件数は総交通事故件数の17.6%を占めているそうです。
今さらですが、「何故、雨の日は事故が増えるのか?」という点について考えてみたところ、以下のとおりとなりました。
- 視界の悪化
- 路面が滑りやすく制動距離が伸びる
- 自分や周りのドライバーの運転がヘタになる
雨の日の運転は晴れの日と違い、いろいろと「気をつけること」が増えますよね。物理的に操作も増えたりします。(ワイパー等)実際はひとつの動作で良いところ、雨が降っているために動作が増えるわけです。視界が悪いため、いつもより多く確認を行ったり、ワイパーを動かしたりしなくてはなりません。そうなれば、当然、運転に余裕がなくなる人も出てきたりしますので、そういうことも頭に入れつつ安全運転を心掛けていただければと思います。
雨の日の運転時、注意する5つのこと
- 制限速度を守り、カーブの手前では十分に減速する。
- 雨の降りはじめは、一般的に路面が滑りやすくなるので一層の注意が必要。
- 早めにワイパーを作動させ視界を確保する。
- 雨の日は路面だけでなく、ブレーキ装置も濡れて効きが悪くなることもあり制動距離が伸びる傾向にある。
- 車間距離を十分に取り、早めのブレーキを心がける。
当サイトは常にアクセス解析を行っておりますが、雨の日、あるいは悪天候の翌日等はアクセスが約20%程度増加するという傾向がございます。アクセス増加の原因が前日の天気であると断定することはできませんが、その確率はきわめて高いと考えております。(実際、東京で雪が積もった日のお問い合わせ件数は通常の30〜40%増でした)
運転技術が高ければ交通事故を起こす確率は低くなるとは思いますが、何より大切なことは危機感や意識を高める、ということではないでしょうか。ときには、「この天気では自分の運転では危険だ。運転するのをやめよう」という、「交通事故を起こさないためには車に乗らないこと」という半ば冗談のような選択も必要です。
特に、ここ最近はゲリラ豪雨的な雨も多いので、ドライバーの皆さんにはくれぐれもご注意いただきたいと思います。では、明日も安全運転でまいりましょう。
参考サイト:首都高ドライバーズサイト