歩きスマホで事故急増!最悪、死亡事故につながります
目覚ましい普及を見せているスマートフォン。インターネットやメールチェック、ゲームやTwitterやLINE、カカオトークなどのグループチャット。もはや、スマートフォンは小さなパソコンであり、できないことはほとんどありません。銀行のアプリをインストールし、電車の乗り換え案内で時刻をチェックし、移動中には電子書籍をスマホで読んで、旅行のチケットもスマホで決済が完結します。何でもできる代わりに私たちは、知らないうちにスマホにどっぷりと依存してしまっています。いわゆる「スマホ中毒」というものです。
車を運転中、信号待ちなどの際、ついついスマホをチェックしてしまうドライバーの方も多いと思います。また、自転車に乗りながらスマホをいじっている学生の姿もよく見かけます。中でも、今日は「歩きスマホ」の危険性についてお話させていただきます。歩きスマホは、最悪、死亡事故にもつながります。
去年の10月、携帯電話操作に気を取られ、自分が踏切に進入したことに気が付かず、電車にはねられ死亡するという事故が東京・板橋区で発生しました。また、携帯電話の操作中、ホームから転落した事故は、(把握されているだけでも)2010年度に11件、11年度は18件にのぼるそうです。車を運転中にスマホをみて事故につながるケースはスマートフォンの普及率に比例して増加傾向にありますし、歩行者による「歩きスマホ」が原因で、起こる歩行者対クルマ、歩行者対自転車、歩行者対バイクの交通事故も増加しています。
アメリカ・ニュージャージー州では、いわゆる「歩きスマホ」でメールする行為を禁じる「歩きスマホ規制条例」が昨年成立しました。違反者には85ドルの罰金が科せられます。お隣、韓国では、歩きスマホ原因の交通事故が2倍近く増加したそうです。
世の中が便利になることは、非常に嬉しいことではありますが、当たり前のようにやってしまっている「歩きスマホ」が原因であなたや、あなたのご家族が交通事故に巻き込まれたり、あるいは、事故の加害者になる可能性も十分に考えられます。
取り返しのつかないことになる前に、今一度、スマートフォンとの接し方を考えていただきたいと思います。歩いているとき、車を運転しているとき、自転車の乗っているとき、バイクを運転しているとき、どうしてもスマートフォンを見たくなってしまったときは、止まって、安全な場所、邪魔にならない場所に移動してから操作するようにして下さい。とにかく、「歩きスマホ」は絶対にやめましょう。