車間距離と渋滞緩和あるいは0102運動の話
こんにちは。最近暖かくなったり寒くなったりで温度差が激しい日が続いておりますが、体調を崩されたりしていませんでしょうか?
今回は「車間距離」についてお話ししたいと思います。
皆様ご存知の通り車間距離にはそれぞれ環境によって距離の長さが変わってくることをドライバーの方は体感してわかっていると思います。以前、私が教習所で習ったのは「~m」でした。でも実際運転してみるとパッと見て前との車間距離がどのくらいあいているのか、何メートルなのか正確には判断できませんでした。
最近、一般道路や高速道路に「0102運動」と書いてある埼玉県警察推進のメッセージを見たことある方がいると思います。私も初めてこのメッセージを見たときはすぐにはどういうものかわからなかったのですが、のちに車間距離のことだと気づき今は私もこの方法で安全な車間距離で運転をできています。
「0102運動」とは、前の車が通過した地点を、2秒以降に自分が通過する車間距離を開けさせるためのもので、人は1秒~9秒に関しては、個人差はありますが実際の時間よりも速くなったり、遅くなったりする人がいるため、それぞれの数字の前に「0」(ゼロ)を付けて数える事により、おおよそ実際の時間にあったタイミングで数えられると言う事が提案されました。そして「01、02」→「ゼロイチ、ゼロニ」と数え、秒数を数える際の安定した数え方として考案された方法からそのまま「0102運動」となったそうです。
車間距離の大事さについてですが、車間距離を開けることにより前の車が急ブレーキを踏んだ際に止まれたり安全な視界の確保のためなど事故の防止はもちろんのことですが、もう一つすごく大切な役割があります。それは私たちが運転するにあたって必ず直面するであろう「渋滞」の緩和です。
なぜ安定した車間距離をあけていることが渋滞の緩和につながるのか。
これは「ブレーキの連鎖」です。このブレーキの連鎖で渋滞が起こりやすい状況は上り坂や下り坂から上り坂にさしかかる部分(サグ部)です。
そういう場所では無意識にスピードが落ちることがあるため後続車との車間距離が縮まりうしろの車が連鎖的にブレーキを踏むことで渋滞が発生します。この現象はトンネルの出入り口でも起こりやすく明るいところから暗いところへ入るときに無意識にスピードが落ちてしまう車があるため渋滞が発生します。
ですが、これはすべて解決できるのではないかと私は思います。解決策はやはり「車間距離」だと思います。前の車が少しブレーキを踏んだりアクセルを緩めてしまいスピードが落ちてもこちらが車間距離をあけていればブレーキを踏まなくても済んだり少しの減速で済むからです。この車間距離をあけるということを皆が行っていたらどうでしょう。渋滞が解消されると思いませんか?
車間距離をあけていれば事故は減り、渋滞は解消の方向へ進み、高速道路のインターチェンジなどの合流の場面でもそこまで速度を落とさず入れてあげることができたりと、いいことだらけなんです。一人の人がやるだけでも効果があると思うので、急いでいてもイライラしていてもなるべく車間距離をあけ、余裕を持った運転をし、一人ひとりの力(意識)を合わせ、みんなで渋滞の少ない快適なドライブをおくれるようにしましょう!
(参考URL)
埼玉県 ゆとり車間距離「0102運動」
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/undou/0102.html