カーシェアリングで車の常識が変わる
こんにちは。
今この季節、突然の豪雨が多い時期です。大量の雨の中では、ワイパーを動かしていても、安全な視界を確保するのが難しくなってきます。突然、人が飛び出してきた場合でもすぐにブレーキで止まれるよう、スピードの出しすぎには十分注意して、安全運転を心掛けましょう。
現代の車の常識とは、自分で購入、所有し乗っているわけですが、ヨーロッパや外国では、駐車している車を借りれるといった、車の「共有化」が普及されています。
これはどういうシステムかというと、日本ですとレンタカーを借りる場合、店舗かコインパーキングへ行って車を借り、使い終わったらその借りた場所へ返しに行くという流れで、自分自身が借りる場所までい出向かなければならないのが基本なのですが、この「共有化」を行っている国では、車を借りたいと思った時に、近くの路上に駐車中のレンタカーをすぐに借りることができ、指定されたエリア内の自分の好きな場所に駐車し返却できるといったシステムなのです。
料金も安価で、1分で38セント(約38円)、1時間では割引され13.99ドル(約1,380円)で借りることができ、買い物の荷物が多くなった場合などの、家までのちょっとした距離でも利用することができ、気軽に車を借りることができます。
このシステムが普及している背景には、広い範囲で公共機関の電車やバスが普及している国の人々の車離れ(特に若者)が関係しています。車を所有した場合の維持費、駐車スペースの確保が難しい、公共機関を使った方が面倒が少ない、ということが車を所有している人が減少している理由として挙げられています。
ですが、公共機関よりも車の方が利便性で優れる部分があり、夜間や早朝の公共機関が使えない時間帯や、駅やバス停までが遠かったり、買い物したのはいいが荷物が多く持ち帰るのが面倒な時など、そういった状況があることから、この「簡単に安くすぐ借りれる車の共有化システム」の需要が高まっているのです。
近代では、自動運転の開発も進み、それぞれの特化されている部分「共有化」と「自動運転」のタッグを組んだプロジェクトが進められていて、近くの路上駐車してある車へ乗り、登録した地点まで自動運転でいけるというシステムを2020年の実用化を目指し進めているようです。この様なシステムを導入するにあたっては、法律面での見直しも必要になってくるため、広い地域ですぐに普及をするということは難しいことだとは思いますが、これから先、需要も増えていきそうなので、未来にはこのシステムが確立して存在しているのではないでしょうか。
こうした新たなシステムの導入により、レンタカー自体も電気自動車になっていた場合、地球温暖化の原因とされる排気ガスの削減にもつながり、車の台数は減少し、交通の障害である渋滞の緩和にもつながり、それに伴い交通事故も減るということが予想できます。考えただけで私たちにはメリットばかりなので、日本でもこれから先、本格導入を視野に入れていくのではないでしょうか。
このシステムの導入は、大きな社会現象に繋がる可能性が大いにあり、新しい公共機関の一つとして確立されていくかもしれません。
技術はどんどん進化していき、それと同時に、常識も次々に塗り替えられていくのですね。
未来では進化したテクノロジーが交通事故から私たちを多少なりとも守ってくれそうですが、私たち一人ひとりの意識が大事だということは変わりません。自分自身の交通安全の意識を高め、快適な事故の少ない「今」を築いていきましょう。
画像・参考:greenz.jp
http://greenz.jp/2013/10/23/car2go/