交通事故死者数に占める高齢者の割合

交通事故の死者数は年々減少傾向にある一方、65歳以上の高齢者が占める割合が高くなっています。
2015-2018年の交通事故で亡くなった方
西暦 | 交通事故死者数(人) | 高齢者が占める割合(%) |
---|---|---|
2015 | 約4,100 | 54.6% |
2016 | 約3,900 | 54.8% |
2017 | 約3,700 | 54.7% |
2018 | 約3,500 | 55.7% |
この通り、死者数は年々減少していますがそのうち、65歳以上が半数以上となっており過去最悪の割合を更新しています。
交通事故死者数から高齢者(65歳以上)が占める割合の推移
参考:警察庁HP「平成30年中の交通事故死者数について」より
高齢者の交通事故死者の内訳をみると、最も多いのが歩行中の事故死でほぼ半数、次いで自動車乗車中、自転車乗用中の順になっています。
また、高齢者の交通事故のうち約半数は自宅から半径500メートル以内という身近な場所で起こっているのです。
たとえば、これは高齢者に限らず起こりうることですが、信号がない道路等を渡る際に、右から車が来ていることを確認します。
続いて左を確認すると、左からは車は来ていません。
そのとき、「右から車が来ていた」という情報を忘れてしまい、渡ろうとしてしまい交通事故になるという、ケースも多いのです。(「意識と行動のミスマッチ」)
イメージとしては「被害者側」としての高齢者が関わる交通事故が多いかと思いますが、最近では加害者側の交通事故も増加傾向にあります。
あなたも過去に一度は高齢者の無謀ともいえる運転、あるいは交通事故の話を目にしたり、耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか?
たとえば、高速道路を逆走していたなど…
これは、冷静に考えると…いやいや、冷静に考えなくても、非常に危険な行為ですよね。
考えただけでも実に恐ろしいことです。
幸い交通事故には至らなかったケースでは、こんなこともあります。
ある高齢者ドライバー(男性)が「燃料がすぐになくなる」と、自動車修理工場にご自身の車を持ち込みました。
そこで、後日、整備士がいろいろ調べていると、各所に経年劣化はあるものの、何が原因でそうなっているのかは、なかなか特定できません。
持ち主の話と車両の状態に、「何かおかしい」と違和感を覚え、再度、本人に話を聞いたそうです。
そしたらなんと、その方、ずっと1速で走っていたそうではありませんか!
その方は、頻繁に車を運転するわけでもなく、車に詳しいわけでもありませんでした。
加えて、家族と車で遠出したりすることもほとんどなかったようで、それに気づいたり、指摘してくれる人もいなかったようです。
「えっ、そんなこと、あり得るの?!」
と、思うかもしれませんが、これは実際にあったお話なのです。
その方は、おっしゃっていたそうです。
「エンジンの音がやけにうるさくなったように感じる」と。
何を言いたいかというと、交通事故の中でも特に高齢者が関わる交通事故は、ご本人たちの意識だけではなく、周りも注意してあげる必要があり、また、それによって交通事故という大惨事を未然に防ぐこともできるということなのです。
ちなみにその方は、それ以降、家族に諭されたこともあり、車は一切運転していないそうです。