お隣り韓国ソウルの交通事情
ようやくきれいな桜が見られると思ったら、もう散り始めていますね。本当に桜というものは儚くも、勇気づけられ、日本人にはなくてならないものだと感じます。先月、協会の数名がお隣り韓国のソウルに行って来ました。(筆者はおいてけぼり)そして、相変わらず韓国の「モノスゴイ」交通事情に驚かされたみたいです。
たまに海外旅行に行ってまで、「向こうで車を借りて運転したい」等という人がいますが、韓国にいたっては絶対にやめておいたほうが良いでしょう。韓国のソウル(ソウル特別市)の人口はおよそ1,000万人。(東京1,300万人)中心地には地下鉄が走っています。地下鉄を利用している人もとても多いようです。しかし、タクシーを利用する人も非常に多く、いわゆる「ちょい乗り」する人もたくさんいます。
そんな車社会の韓国ソウルで共通していえることは、(日本と比較して)「運転がかなり荒い」ということです。もちろん、個人差はありますが、経験すれば、ほとんどの日本人の方がその認識で一致するでしょう。韓国ソウルのタクシーは時間と距離です。ドライバーさんにとって、速く走って良いことは何もないはずですが、中にはタイムトライアルでもしているのかというくらいスピードを出す方もいらっしゃいます。
そして、普通の日本人の方なら「いや、この道は行けないね、幅がほら、これ、無理でしょ」といってバックで引き返すところ、どうやら撤退の二文字はないようで、ガンガン入っていきます。車の側面を多少ガリガリやってしまうことなんて日常茶飯事です。ですから、昔ほどではありませんが、今でも車の側面に青いスポンジ(擦り傷防止・軽減)をいくつも付けて走っていたりします。
「そんなにスピード出して、運転が荒いドライバーが多いのであれば交通事故も多いのでは?」と思いませんか?
それが不思議なんです。私たちは仕事やイベント参加の都合上、年に2〜3回程度、協会から数名渡韓しています。現地での滞在日数も3〜7日程度。なのに、見ないのです。交通事故現場を。はじめはオカシイなと思っていましたが、現地の交通事故団体の方からお話を聞いて納得しました。
やはり確かに事故は多いようです。多いのですが、統計に出ていない数字も多いとのことでした。どういうことかというと、事故が起きても、双方で(しかも口頭で)示談してしまうか、曰く「ちょっとぶつかったくらいであれば、そのまま行っちゃう人も少なくない」とのこと。こ、これは少し怖いですよね。
そして、今回のメンバーのうち2名が帰りの金浦空港に向かう途中、接触事故を目撃したそうです。ぶつけられた車はテールランプが割れて破片が道路に落ちたにもかかわらず、一度はスピードを緩めたもののそのまま行ってしまい、ぶつけた方も「あぁぶつけちゃったよ」という表情を見せたものの、相手がそのまま行ってしまったので、そのまま走り去ったということです。目撃したスタッフ曰く、両者が止まらなかったのがごく自然に見えたということです。
そして、韓国のドライバーさんは言います。「日本は安全運転。アジアでは韓国2番。中国はもっと怖い運転だよ」いやはや、タクシーに乗るにも細心の注意をしたほうが良さそうです。