安全な運転をするためには、走行中、車に働く自然の力とその運転に与える影響について、
正しい知識を身につけることが必要です。

1.摩擦の力
走行中の車は、クラッチを切っても走り続けようとする性質があるため、すくには止まりません。この車を止めるためには、ブレーキをかけて車輪の回転を止め、タイヤと路面の摩擦抵抗を利用します。そのため、ぬれたアスファルト路面を走るときなどは、摩擦抵抗が小さくなり制動距離が長くなります。また、高速運転中に急ブレーキをかけると、車輪がロックして路上をすべるので注意しましょう。

2.遠心力
自動車がカーブを回ろうとするときには、自動車の重心に遠心力が働き、自動車はカーブの外側にすべり出そうとします。このため、荷物の積み方が悪く、重心の位置が高くなったり、片寄ったりすると自動車は倒れやすくなります。遠心力の大きさは、カーブの半径が小さいほど大きくなり、速度の2乗に比例して大きくなります。安全にカーブを回るためにはカーブに入る前の直線部分で早めにブレーキをかけ、十分速度を落としておく必要があります。

3.衝撃力
交通事故の大きさは、車が衝突したときに相手に与えたり、自分が受けたりする衝撃力の大きさに関係します。衝撃力は速度と重量に応じて大きくなり、また固い物にぶつかるときのように、衝撃の作用が短時間に行われるほどその力は大きくなります。例えば、時速60kmでコンクリートの壁に激突した場合は、約14mの高さ(ビルの5階程度)から落ちた場合と同じ程度の衝撃力を受けます。高速運転するときは特に注意しましょう。

4.速度の影響
制動距離や遠心力などは、いずれも速度の2乗に比例して大きくなります。速度が2倍になれば制動距離やカーブでの車の横すべりや転倒をさせようとする力は、2倍になるのではなく、4倍になります。

ということで、本日も安全運転でまいりましょう。