便利なファミリーバイク特約とバイクの損害補償に特化したバイク保険
ここのところ、バイクによる事故相談が増えていますので、バイクに関する保険について少しご説明したいと思います。バイクで交通事故を起こした場合、自動車と違い、ドライバーが死傷する確率が非常に高くなります。この記事を書いている本人は、個人的にバイクが好きで昔は所有し、ツーリング等にもよく出かけました。(今は怖くて乗っていません)
これまでさまざまなケースの交通事故をみてきて、ある日、バイクに乗ることが怖くなり、それ以来、バイクは運転していませんし、後ろに乗ることもありません。何が怖いかというと、単純に、「自動車は、ボディフレーム等によって守られているが、バイクの場合、ほぼ丸裸状態で自動車と同程度のスピードで走行していること」これがとても怖くなったのです。
しかし、バイクのあのまさに「風を切る」爽快感はなんとも言えません。今は時期的に寒いのでバイク乗りにとっては厳しい季節ですが、安全運転を心がけていれば、バイクは街中をすいすいと走行することができ、とても便利で楽しい乗り物です。ですから、バイクを所有、もしくは友人やご家族のバイクを借りて運転する機会があるという人には、是非ともバイクの損害補償に特化したバイク保険にご加入いただきたいと思います。
バイクが加入できる3つの保険
バイクに関する保険は、「自賠責保険」、自動車用任意保険の「ファミリーバイク特約」、バイクの損害補償に特化した「バイク保険」の3種類があります。(2014/01/11現在)
自賠責保険ー法律で加入が義務付けられています
自賠責保険は、法律によって加入が義務付けられています。補償の内容は対人賠償のみとなっていて、排気量ごとに保険料が異なります。バイクの場合は、5年を最大とし、1年単位で加入することができます。長期で加入したほうが1年あたりの保険料が安くなり、バイクを手放す際も、残っている契約期間が無駄になることはありませんので、加入漏れ(特に車検がない250cc以下)を防ぐためにも、3〜5年の長期で加入しておくことをおすすめします。
ファミリーバイク特約ー自動車の任意保険オプション
ファミリーバイク特約は、自動車の任意保険にオプションとして追加することにより、任意保険の補償をバイクにも適用させることができる制度です。ただし、注意しておきたい点は、多くのファミリーバイク特約は運転者や同乗者の傷害部分を補償していませんので、別途、交通傷害保険や生命保険、各種共済等に加入する必要があります。
また、排気量や年齢制限を設けている場合が多く、他車運転危険特約も適用されませんので、対象となる排気量以上のバイクを運転していた場合や、友人からバイクを借りて運転し、交通事故を起こした場合等は、補償の対象となりませんから注意が必要です。
バイク保険ーバイクの損害補償に特化
バイク保険は、対人・対物賠償保険や搭乗者傷害保険、自損事故保険等、自動車用の任意保険とまったく同じものが用意されています。ただし、先にも述べたとおり、バイクは自動車より危険かつ、事故率が高いので、保険料は少し割高になっています。
バイクが加入できる各種保険の補償
自賠責保険 | ファミリーバイク特約 | バイク保険(任意保険) | ||
---|---|---|---|---|
相手への補償 | 対人賠償保険 | |||
対物賠償保険 | ||||
自分への補償 | 自損事故保険 | |||
無保険車傷害保険 | ||||
搭乗者傷害保険 |