先日、以下のようなご質問をいただきました。
当協会へのこのような質問が多いため、ここでご説明いたします。
主婦であるご本人はもちろん、奥さんが交通事故被害者になったとき、是非とも本記事をご参考に
されて下さい。
Kさん 女性42歳・専業主婦(後遺障害なし)

約4ヶ月前に交通事故に遭いました。
私は専業主婦で、通院日数52日、総治療日数は115日です。
渋滞末尾で停車中、後方から追突され、過失割合は0:10で全面的に相手に非があります。
主婦に休業損害は出ないのでしょうか?
お金のことは、こちらから保険会社の方に直接確認するのも少しためらってしまい、
結果、自分で調べたりしているのですが、分からないことばかりで、大変困っております。
何卒、宜しくお願い致します。

専業主婦であったとしても休業損害は出ます。
1日あたりの金額は最低5,700円です。
ただし、実通院日数の52日に休業損害がすべて適用されるのは稀です。
万が一、始めの交渉からそれをすべて支払うと保険会社が言ってきた場合、
Kさんが特に指摘していない部分で、他の項目を削られている可能性を疑って下さい。
相手を疑うのは良いことではありませんが、保険会社との交渉に関していえば、そのくらいの
心構えでことに臨むべきだと思います。

専業主婦の休業損害の適用日数については、交渉次第という部分が大きいです。
たとえば、「事故から1ヶ月はほとんど寝たきりの状態で、家族にも多大な迷惑を掛けた」という
ようなことを主張すれば、その30日間については、あっさり認めてくれるケースあります。
しかし、ここで総治療日数が115日にも関わらず、3ヶ月寝たきり状態だったから、その分の休業
損害を出してほしい等と主張すると、ひどい場合、「そんなに寝たきり状態で何もできないなら、
何故、入院しなかったのか?」などと指摘され、控えめに1ヶ月を主張すればすんなり通ったもの
の、いきなり115日中の90日の休業損害を認めてほしいなどと言ったばかりに、30日すらスムーズ
に認めてもらうことができなかったりもしますので、ありのまま、かつ、客観的にみたとき、あま
りにも不自然な主張にならないようにご注意下さい。
当然ですが、この休業損害に関しても、主張しなければ支払ってもらえないと考えておくべきでし
ょう。

通院慰謝料に関しては、Kさんの場合、52×2<115となりますから、少ない方の「52×2」が適用さ
れ、104日が対象となります。
(自賠責基準) 52×2×4,200=436,800円となります。
休業損害が1ヶ月認められたとして、5,700円×30=171,000円
つまり、Kさんの休業損害と慰謝料の合計は171,000+436,800=607,800円
これに、通院にかかった交通費と治療費等が加算された金額が賠償額となります。

また、Kさんの場合、たとえば…

  1. 受傷から30日間は、100%家事ができないとして計算
  2. その後30日間は、50%家事ができないとして計算
  3. その後症状固定までは、25%家事ができないとして計算

という考え方もあります。
この主張が通るかどうかは詳細をお聞きしないとなんともいえませんが、
大事なことは、どのような根拠をもって、それを主張するのか?
また、それは妥当な金額なのか?
前例はあるのか?
これらのことを考えながら、交渉に臨むと良い結果が出るのではないでしょうか。
(正直、Kさんの場合、30日間認められれば御の字だと思います)

専業主婦であっても休業損害は出るので慰謝料とともに正しい計算方法で請求しよう!

専業主婦であったとして、休業損害は認められるにも関わらず、それを知らない方が多すぎます。
専業主婦というのは大変な仕事量です。
それが交通事故により、不便を強いられるわけです。
専業主婦のお仕事というのは、本人ができないから「じゃあ、今日はお休みね」というわけにもい
きません。

必要以上に請求するのは、絶対にダメですが、支払ってもらって然るべき項目は漏れなく請求しま
しょう。

あなたが妥当な金額で示談できることを願っております。