数週間前までは、冬だ雪だと騒いでおりましたが、気づけば気温も徐々に上がり、3月に入りましたね。先週の金曜日は非常に暖かく、皆さんも少しずつ春を感じ始めているのではないでしょうか。

さて、今日は「示談金」と「慰謝料」の違いについてご説明いたします。正直、どちらの言葉も良い響きはしないという方が多いと思いますが、果たしてその違いを正しく理解している方がどのくらいいるでしょうか。「示談金は◯◯◯万円だった」「慰謝料部分は◯◯万円になります」交通事故被害者が情報を集めていると、さまざまなところで使われている言葉ですね。両者の言葉はどちらも同じ意味なのでしょうか?それともまったく違うものなのでしょうか。

示談金とは

示談金とは、簡単にいうと、「事故の当事者間で自由に決めて支払うお金」のことです。交通事故のことだけではありませんが、どのようなトラブルであったとしても、(基本的には)被害者と加害者が納得して、「◯◯万円で示談しましょう」ということで合意すれば、示談成立となります。必ずしも警察、保険会社、弁護士が必要なわけではありません。言ってしまえば、このときの金額については、法的な金額の相場や計算方法に基づかなくても問題はない、ということになります。ただし、何の知識もなく、当事者間で示談を行うことは非常に危険な行為ですので、やめた方が良いでしょう。

慰謝料とは

一方、慰謝料とは、示談金と違い、法律に基づいて請求される「精神的苦痛を慰謝する為の金銭」の事です。例えば、あなたが交通事故に遭い、数千万円の慰謝料を請求することはできても、それがそのまま認められることはまずありません。交通事故の場合で言えば、特定の計算方法や基準(自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準など)をもとに算定されるのが一般的です。いくらでも「請求」することはできますが、特定の計算方法や基準からかけ離れた金額が認められることはありません。

また、多くの交通事故被害者の方が勘違いされているようですが、交通事故において「慰謝料」とは、いわゆる「入通院慰謝料」のことを指します。保険会社から支払われるお金、すべてをひっくるめて「慰謝料」と考えている方々がいらっしゃいますが、それは違います。「休業補償」「通院交通費」「治療費」など、いくつか項目がある中の「慰謝料(部分)」という位置づけです。

皆さんには、正しい言葉の理解をもとに情報収集をしていただき、1日も早く円満解決できることを願っております。