交通事故紛争処理センターは、東京に本部を置く、公益財団法人です。
東京本部の他、各支部や相談室を合わせ、全国に10ヶ所あります。(2013/08/10現在)
交通事故の示談が円滑に進まず、モメた場合、これを「紛争」とし、交通事故紛争処理センターが
中立的な立場から無料で弁護士をあっ旋してくれます。
もちろん、弁護士費用も無料ですから、交通事故被害者からすれば本当に心強い味方であるといえ
ます。

無料とはいえ、弁護士に依頼することになるわけですから、弁護士(裁判)基準で請求することも
可能になり、弁護士基準で請求する理由もちゃんとできるというわけです。
ただし、「請求できる」というのと、「相手がそれをそのまま受け入れるのか」という話は別です。
概ね、実際の裁判で決まる賠償金額より低くなります。
実際に裁判をやるとなると、弁護士費用も発生しますし、時間もかかります。
その分を差し引いて考えれば、弁護士基準の請求額の80%程度に落ち着けば上出来であるといえます。

交通事故紛争処理センターを利用することによるデメリットはありません。
強いていうのであれば、全国に10ヶ所しかないということと、初めての電話予約から決着するまで
100日〜程度はかかるケースが多いということです。
初めての電話予約から1回目までが30〜45日程度かかる場合もありますが、運良くキャンセルが出た
りして10日後に1回目が行われることもあります。
相談担当弁護士の斡旋案を拒否すると審査会による「審査」が行われ、審査によって出た判断を
「裁定」といい、その場合は通常より時間がかかります。

無料ですから、こちらも時間がかかることくらいは我慢しなければいけません。
ちょっと長丁場にになるかもしれませんが、それだけの価値は十分にあります。
きっと、あなたも交通事故紛争処理センターで増額を勝ち取った際には、「税金ってこういうことに
使われるべきだよなぁ」などと思うことでしょう。

交通事故紛争処理センターを利用する際の注意点ですが、「やるべきことをやってから、ことに臨
む」ということです。
ろくに調べもせず、通院頻度もデタラメで、治療内容も漫然治療、相談にあたり、持って行くべき
資料もちゃんと揃っていない。
このようなことでは、お互いの時間の無駄です。

こちら(被害者側)としても、電話予約をし、1ヶ月程度待っていたわけですから、満を持してこと
に臨むような心構えでなくてはもったいないと思います。
慰謝料の計算ひとつとって考えても、仮にそれが間違えていてもいいのです。(もちろん正しい計
算式であることに越したことはありません)何ひとつ自分で計算もせずに、担当弁護士に「私の慰
謝料はいくらですか?」というような質問をしていては、担当弁護士も積極性を失ってしまうでしょ
う。

慰謝料を増額し、円満解決への近道で一番必要なことは、交通事故紛争処理センターの利用すること
でもなければ、有能な交通事故専門の行政書士に依頼することでもありません。

もっとも大切なことは、ご自身の心構えなのです。

逆を言うと、その交通事故被害者としての「心構え」ができていない人は、どのようなプロセスを踏
み、どのような人の力をかりたとしても、あまり増額は見込めません。

慰謝料を増額させるのも、後遺障害の認定を勝ち取るのも、円満解決するにも、すべては「誰か」が
やってくれるわけではなく、やるのは「自分」なのです。

「心構え」がしっかりしている人で、交通事故紛争処理センターを利用して増額しなかった人はほと
んどいません。

是非とも、これを見ているあなたも交通事故被害者としての「心構え」をして、交通事故紛争処理セ
ンターを利用し、慰謝料をはじめとする賠償金を大幅に増額させていただければと思います。

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