前回、3点式シートベルトの特許はVOLVOが取得し、無償で全メーカーに公開したものであるという記事を書きましたので、今回の記事もシートベルトつながりで書いてみます。2009年の警察庁のデータによると、シートベルト非着用者は、シートベルト着用者に比べ、交通事故に遭った際の致死率は13倍になるそうです。

皆さんは、これまでに大きな交通事故に巻き込まれた経験があるでしょうか?ほとんどの人がその経験はないと思いますが、交通事故の衝突時の衝撃は一体どの程度だと思いますか?

例えば、時速40kmの車が壁などに衝突したときの衝撃はビルの3階(約6m)から落下したときの衝撃とほぼ同じになります。このとき、身体には体重の30倍以上の力がかかり、体重が60kgの大人だと約1.8t、体重が10kgの子どもだと約300kgの力が一瞬のうちに身体にかかります。また、シートベルトを着用していない場合、2人とも前部座席やフロントガラスに衝突し負傷する危険性が非常に高くなります。

「速度超過をしないこと」
「シートベルトを必ず着用すること」
「飲酒運転は絶対にしないこと」

他にも守っていただきたいものはありますが、特にこの3点については、徹底していただきたいところです。大事なことは、「警察に注意されるからシートベルトを着用する」ということではなく、自分の命や家族の命を守るためにシートベルトを着用するということなのです。交通事故というものは、いくら運転技術が高くても起こり得ることです。どれだけあなたの運転が上手であろうと、安全運転をしていようと、無謀な運転、あるいは何かしらの理由で誤った運転操作がされた車がツッコんできたらそれまでです。シートベルトは絶対にして下さい。

シートベルトほど簡単に実践でき、あなたの命を守ってくれることに貢献してくれるものは他にないでしょう。「たかがシートベルト」と考えていると、取り返しのつかないことになります。シートベルトを着用することが完全に習慣化されていない人は、毎日の意識を続け、必ず習慣化させて下さい。人間は、どのようなことでも意識して、継続すると、それが習慣化され無意識的にそれを行う、すぐれた機能があります。

最後に、「シートベルトを着用していないと、どうなるか」の一例をご覧下さい。(40秒あたりで運転手がシートベルト非着用のため外に放り出されています)

高速道路を走行中、出るべき出口を通りすぎてしまい、(なんと)バックしていたそうです。そこに後方からトラックがツッコんできたという、最悪の交通事故です。もちろん、バックしているところにツッコまれたので、停車中に追突される何倍もの衝撃があります。これを他人ごとだと思うか否かは、ご自身で決めて下さい。あなたやあなたの家族の命を守るのは、ハンドルを握っているあなたなのです。